かぐや姫の「そんな人ちがい」を聴いて

 今回はかぐや姫かぐや姫さあどのアルバムに収録されている「そんな人ちがい」という曲の歌詞について考えていきたいと思います。それではまず歌詞から見ていきましょう。

 

この街のはずれの店で

髪が伸びた君と

久しぶりなんていって

会ったあの日

 

気まづく出したダバコに

火をつけてくれた君の

薬指光った指輪が

全てを語っていた

 

遠くに見かけた人は

見覚えのあるセーター

今日も又想い出一つ

そんな人ちがい

 

赤い自転車とまる度に

階段をかけおりてった ah あの頃

 

逢いたくて逢いたくて

飛び出した風の街で

肩寄せた二人連れに

追い越されてった

 

Lala lalala...

Lala lalala...

 

 街のはずれにあるお店ということですから、その店があるのは、人通りもそこまで多くない場所で、隠れ家的なところだったのかもしれませんね。そこで「久しぶり」といってあったと言ってるんですから、付き合っていたときによく2人で訪れていた場所なのでしょう。男性はその時に気まずくタバコを出しています。ですからきっと彼女はきタバコは好きではなく、付き合っているときには「タバコを吸うのはやめて」と言われていたのかもしれません。しかし彼女はそんな彼のタバコに火をつけてくれました。その慣れた手つき、左薬指にある指輪を見て彼は気づいたのでしょう。彼女はタバコをよく吸う人と結婚したことに。そしてたぼこ嫌いは別れるための口実だったことに。

 そしてこの男性はきっと女性のことが好きなのでしょう。だからこそ、彼女が着ていた服を着ている女性を見かけるとその女性に目が行き、彼女との思い出がよみがえってくるのでしょう。

 彼女と付き合ってた頃、男性は自分の家の前に郵便屋さんの自転車がとまる度に急いで階段を駆け降りたことを思い出しています。この曲がリリースされたのは1973年だそうですから、もちろん今のように携帯電話もありません。一人暮らしの人の中には固定電話がなかった人もいたそうです。だからこそ、恋人からの手紙が届くのを楽しみに過ごし、郵便屋さんを見かけるとうれしくなっていたのでしょう。

 この場面も彼が家の窓から外を見ていると、彼女の着ていたものと同じ女性を見つけたり、郵便屋さんが家の前を通ったのかもしれませんね。

そして彼女が懐かしくなり家を出て街を歩いていると、あの頃の2人のように肩を組んだ仲の良い男女が彼を追い越していたのでしょう。